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オールオン4のトラブルとは??

2024.03.28

オールオン4のトラブルとは??


オールオン4とは、上顎や下顎に歯が全くない状態の方に、4〜6本のインプラントを埋め込んで、その上に人工歯を固定する治療法です。この方法は、従来のインプラント治療よりも手術の範囲が狭く、負担が少なく、即日装着が可能なメリットがあります。しかし、オールオン4にもデメリットやトラブルがないわけではありません。この記事では、オールオン4のトラブルの原因や予防法、対処法について解説します。

オールオン4のトラブルの種類と原因

オールオン4のトラブルは、大きく分けて以下の4つの時期に起こりやすいです。
  1. 術前:オールオン4ができない、治療費が高額になるなど
  2. 術中:インプラントが骨に固定しない、血管や神経の損傷など
  3. 仮歯時期:仮歯が壊れる、痛みや腫れが出るなど
  4. 術後:インプラント周囲炎、スクリューのゆるみや破折、インプラントの破折など
それぞれのトラブルの原因と症状について詳しく見ていきましょう。

術前のトラブル

オールオン4は、インプラント治療の一種ですが、一般的なインプラント治療とは異なる点がいくつかあります。そのため、オールオン4ができない場合や、治療費が高額になる場合があります。

オールオン4ができない

オールオン4は、インプラントを埋め込む際に、骨の量や質、血管や神経の位置などを考慮しなければなりません。また、インプラントは外科手術であるため、全身の健康状態や服薬歴なども影響します。以下のような場合は、オールオン4ができない可能性があります。
  1. 骨の量や質が不十分な場合:オールオン4は、4〜6本のインプラントで12本分の歯を支えるため、骨とインプラントの結合が強くなければなりません。しかし、骨の量や質が不十分な場合は、インプラントが骨に固定しないか、骨が吸収されてインプラントが抜けてしまう恐れがあります。そのため、骨の量や質が不十分な場合は、骨移植や骨増生などの追加手術が必要になるか、オールオン4ができないと判断されることがあります。
  2. 血管や神経の位置が不適切な場合:オールオン4は、骨の高さが低い部分を避けるために、インプラントを斜めに埋め込むことがあります。しかし、その際に、骨の中にある血管や神経を傷つけてしまうというトラブルが起こることがあります。これは、インプラントの埋め込み位置や深さ、ドリルの速度や圧力などによって影響されます。血管や神経の損傷は、出血や痛み、腫れ、感覚障害などの症状を引き起こします。そのため、血管や神経の位置が不適切な場合は、オールオン4ができないと判断されることがあります。
  3. 全身疾患がある場合:インプラントは外科手術であるため、全身の健康状態にも影響されます。特に、重度の糖尿病や高血圧などの全身疾患がある場合は、インプラント治療ができない場合があります。重度の糖尿病は、歯周病になりやすく、インプラント周囲炎になる可能性も高いからです。また、高血圧の場合は、麻酔や手術の刺激によって血圧が急変して、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性があります。そのため、全身疾患がある場合は、オールオン4ができないと判断されることがあります。
  4. 喫煙者の場合:喫煙は、インプラント治療にとって大きな障害となります。タバコに含まれる有害物質は、歯茎の血液の循環を悪化させて、免疫力を低下させます。また、ニコチンやタールなどは、歯周病やインプラント周囲炎を引き起こしやすく、インプラントが骨に固定しないか、抜け落ちてしまうリスクがあります。そのため、喫煙者の場合は、オールオン4ができないと判断されることがあります。
  5. 薬の服用がある場合:インプラントは、骨を支えにしている治療です。そのため、骨の再生や破壊に影響が出るような薬を服用している場合は、インプラント治療が難しくなります。例えば、骨粗しょう症の治療薬やステロイドなどは、骨の吸収を促進させて、インプラントが骨に固定しないか、骨が折れてしまう恐れがあります。また、血液をサラサラにする薬を服用している場合は、手術時の出血が止まりにくく、傷口の治りが遅くなります。傷口の治りが遅いと、細菌感染を引き起こして、インプラントが骨に固定しないか、抜けてしまうリスクがあります。そのため、薬の服用がある場合は、オールオン4ができないと判断されることがあります。
  6. 治療費が高額になる:オールオン4は、インプラント治療の一種ですが、保険適用外の自費診療です。そのため、治療費は高額になります。一般的に、オールオン4の治療費は、片顎で約350万円から400万円程度が相場です。これは、上下どちらかのあごだけにオールオン4を入れた場合の費用であり、上下両方に入れる場合はおおよそ2倍となります。オールオン4の治療費は、以下のような要素によって変わってきます。

  • インプラントの本数や種類
  • 最終的な被せ物の材質やデザイン
  • 骨造成や骨移植などの追加手術の有無
  • 歯科医師の経験や実績
  • クリニックの設備やサービス


オールオン4は、従来のインプラント治療に比べて、インプラントの本数を減らしたり、骨造成をしないケースが多かったり、手術や通院の回数を少なくしたりすることで、治療費を抑えられるメリットがあります。

しかし、オールオン4は専門的な知識や技術が必要な治療であるため、安いだけのクリニックや海外での治療には注意が必要です。

オールオン4の治療費は、自費診療ですが、医療費控除の対象となる場合があります。医療費控除の条件や申告方法については、税務署や税理士に相談してください。オールオン4の治療費については、クリニックによって異なるため、事前に見積もりを取って比較することをおすすめします。オールオン4は、高額な治療ですが、一生涯にわたって快適に噛める歯を手に入れることができる可能性があります。オールオン4に興味がある方は、信頼できる歯科医師に相談してみてください。

術中のトラブル

オールオン4の手術中に起こるトラブルの代表的なものは、インプラントが骨に固定しないことです。これは、インプラントの直径や長さが骨の量や質に合わない場合や、インプラントの埋入角度が適切でない場合に起こります。

インプラントが骨に固定しないと、インプラントの動揺や脱落、感染などのリスクが高まります。インプラントが骨に固定しない場合の対処法は、インプラントの交換や追加、骨移植などがありますが、これらは手術時間や費用、回復期間などに影響します。

インプラントが骨に固定しないことを防ぐためには、事前にCTやレントゲンなどで骨の量や質を評価し、最適なインプラントの選択や埋入角度の決定を行うことが重要です。

術中に起こる別のトラブルは、血管や神経の損傷です。これは、インプラントの埋入位置や角度が適切でない場合や、インプラントの直径や長さが大きすぎる場合に起こります。

血管や神経の損傷は、出血や腫れ、痛み、感覚障害などの症状を引き起こします。血管や神経の損傷の対処法は、インプラントの除去や移動、血管や神経の修復などがありますが、これらは手術の難易度やリスクを高めます。

血管や神経の損傷を防ぐためには、事前にCTやレントゲンなどで血管や神経の位置や走行を把握し、インプラントの埋入位置や角度を慎重に決めることが重要です。

仮歯時期のトラブル

オールオン4の手術後、インプラントが骨に定着するまでの期間は、仮歯を装着します。仮歯は、インプラントの安定化や咀嚼機能の回復、審美性の向上などの役割を果たしますが、仮歯にもトラブルがあります。仮歯時期に起こるトラブルの代表的なものは、仮歯が壊れることです。これは、仮歯に過度な負担がかかる場合や、仮歯の素材や製作技術が劣る場合に起こります。

仮歯が壊れると、インプラントにも影響が及び、インプラントの動揺や脱落、感染などのリスクが高まります。仮歯が壊れる場合の対処法は、仮歯の修理や交換などがありますが、これらは費用や時間がかかります。仮歯が壊れることを防ぐためには、仮歯の期間は、咀嚼力の強い食べ物や硬い食べ物は避けることや、仮歯の素材や製作技術にこだわることが重要です。

仮歯時期に起こる別のトラブルは、痛みや腫れが出ることです。これは、インプラントの周囲に炎症や感染が起こる場合や、仮歯がインプラントや粘膜に圧迫や摩擦を与える場合に起こります。

痛みや腫れは、インプラントの定着や回復を妨げ、快適さや審美性を損ないます。痛みや腫れが出る場合の対処法は、抗生物質や鎮痛剤の服用、仮歯の調整や交換などがありますが、これらは症状の原因を根本的に解決するものではありません。痛みや腫れが出ることを防ぐためには、仮歯の期間は、口腔内の清潔を保つことや、仮歯のフィット感や咬合バランスに注意することが重要です。

術後のトラブル

オールオン4の仮歯から永久歯に交換した後も、トラブルが起こる可能性があります。術後に起こるトラブルの代表的なものは、インプラント周囲炎です。

インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲に炎症や感染が起こる病気で、インプラントの動揺や脱落、骨吸収などの原因になります。インプラント周囲炎は、口腔内の細菌や歯垢、歯石などがインプラントの周囲に付着することで起こります。

インプラント周囲炎の対処法は、歯科医師によるクリーニングや薬の処方、インプラントや人工歯の調整や交換などがありますが、これらは病状によって異なります。インプラント周囲炎の対処法は、病状によって異なります。インプラント周囲炎は、軽度から重度までの段階に分けられます。

軽度のインプラント周囲炎では、歯科医師によるクリーニングや薬の処方、インプラントや人工歯の調整などで改善することができます。しかし、重度のインプラント周囲炎では、インプラントや人工歯の交換や骨移植などの再手術が必要になる場合があります。

再手術は、費用や時間、痛みなどの負担が大きく、インプラントの成功率も低下します。インプラント周囲炎の対処法を選択する際は、歯科医師とよく相談し、病状やリスク、費用などを考慮しましょう。

インプラント周囲炎の対処法を行った後も、インプラント周囲炎の再発を防ぐためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。インプラント周囲炎の再発を防ぐためには、以下のことに注意しましょう。

  1. * 口腔内の清潔を保つ:インプラントや人工歯は、自分の歯と同じように、ブラッシングやフロスなどで清潔に保ちましょう。特に、インプラントと人工歯の境目やインプラントと骨の境目は、細菌や歯垢、歯石が溜まりやすい部分です。これらの部分は、専用のブラシやフロスなどを使って、丁寧に掃除しましょう。
  2. * 定期的に歯科医師による検査やクリーニングを受ける:インプラントや人工歯は、自分では見えない部分や届かない部分があります。これらの部分は、歯科医師による検査やクリーニングで、インプラントや人工歯の状態をチェックし、必要に応じて調整や修理を行います。定期的に歯科医師による検査やクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎の早期発見や予防につながります。
  3. * 健康な生活習慣を心がける:インプラント周囲炎は、全身の健康状態にも影響されます。特に、糖尿病や喫煙などは、インプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラント周囲炎を防ぐためには、健康な生活習慣を心がけることが重要です。糖尿病や喫煙などの病気や習慣を改善することや、バランスの良い食事や適度な運動などを行うことで、全身の健康状態を良好に保ちましょう。

神奈川県鎌倉御成歯科では経験値の高いインプラント認定医によるインプラント、オールオン4無料相談、カウンセリングを行っております。ご希望の方は、お電話にてお申し込みください。

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