2024.03.28
オールオン4の麻酔はどのように行いますか??
結論から言いますと、オールオン4の麻酔方法は局所麻酔、静脈麻酔(セデーション)、全身麻酔の大きく3つに分類されます。
オールオン4とは、上下の歯をそれぞれ4本のインプラントに固定された人工歯で全て入れ替える治療法です。この治療法は、歯がない方や歯がボロボロの方にとって、1日で美しい歯になれるというメリットがあります。しかし、一方で、インプラントの埋入や人工歯の装着など、大規模な手術を伴うというデメリットもあります。そこで、オールオン4の手術を受ける際には、麻酔の方法をよく知っておくことが重要です。麻酔の方法には、局所麻酔、静脈麻酔(セデーション)、全身麻酔などがありますが、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあります。この記事では、オールオン4の手術で用いられる麻酔の方法について、詳しく解説していきます。
局所麻酔とは
局所麻酔とは、治療対象部位に直接麻酔薬を注射することで、痛みや感覚を一時的に失わせる麻酔の方法です。歯科治療では、一般的に局所麻酔が用いられます。局所麻酔のメリットは、以下のようなものがあります。
- 意識があるので、術者とのコミュニケーションが取れる。
- 麻酔の効果が早く現れ、持続時間も短い。
- 麻酔の影響が限定的で、全身的な副作用や合併症が少ない。
- 麻酔医の立ち会いや特別な設備が不要で、費用も安い。
一方で、局所麻酔のデメリットは、以下のようなものがあります。
- 麻酔の注射が痛い。
- 麻酔の効き方に個人差がある。
- 麻酔が効いている部分以外の痛みや不快感が感じられる。
- 手術中の音や振動が気になる。
- 手術の不安や恐怖心が解消されない。
オールオン4の手術では、局所麻酔だけでは不十分な場合が多いです。オールオン4の手術は、上下の歯を全て抜歯し、インプラントを埋入し、人工歯を装着するという、大規模で長時間に及ぶ手術です。そのため、局所麻酔だけでは、痛みや不快感を十分に抑えることができない可能性があります。また、手術中に意識があると、手術の音や振動、血液や水分の誤飲などが気になって、ストレスを感じることもあります。さらに、手術の不安や恐怖心が強い方にとっては、局所麻酔だけではリラックスできないかもしれません。そこで、オールオン4の手術では、局所麻酔に加えて、静脈麻酔(セデーション)や全身麻酔を併用することが多くなっています。
静脈麻酔(セデーション)とは
静脈麻酔(セデーション)とは、静脈に麻酔薬や鎮静剤を点滴することで、意識をぼんやりさせたり、眠らせたりする麻酔の方法です。静脈麻酔は、意識がある状態から、意識がない状態まで、様々なレベルの鎮静効果を調節することができます。静脈麻酔のメリットは、以下のようなものがあります。
- 意識がないか、あってもほとんど記憶がないので、手術の不安や恐怖心が解消される。
- 麻酔の効果がすぐに現れ、麻酔医がコントロールできる。
- 麻酔の影響が局所麻酔よりも広範囲で、痛みや不快感を抑えることができる。
- 麻酔から覚めるのも早く、術後の眠気や倦怠感が少ない。
- 麻酔の副作用や合併症が全身麻酔よりも少ない。
一方で、静脈麻酔のデメリットは、以下のようなものがあります。
- 麻酔の効き方に個人差がある。
- 麻酔の影響で、呼吸や血圧などの生体機能が低下することがある。
- 麻酔医の立ち会いや生体管理モニターなどの設備が必要で、費用も高い。
- 麻酔のアレルギー反応や合併症が起こる可能性がある。
オールオン4の手術では、静脈麻酔が最も多く用いられる麻酔の方法です。静脈麻酔は、局所麻酔だけでは不十分な痛みや不快感を抑えることができます。また、手術中に意識がないか、あっても記憶がないので、手術の不安や恐怖心を解消することができます。さらに、手術後にすぐに覚めることができ、術後の回復も早いです。静脈麻酔は、オールオン4の手術の特徴(全ての歯を治療し、噛み合わせも表現する)に合った麻酔の方法と言えます。ただし、静脈麻酔を受ける場合は、麻酔医の立ち会いや生体管理モニターなどの設備が必要になります。また、麻酔の効き方や副作用には個人差があるので、事前に麻酔医と相談することが大切です。
全身麻酔
全身麻酔とは、麻酔薬を静脈や気道から投与することで、意識を完全に失わせる麻酔の方法です。全身麻酔は、大きな手術や痛みの強い手術に用いられます。全身麻酔のメリットは、以下のようなものがあります。
- 意識がないので、手術の痛みや不快感を全く感じない。
- 手術の不安や恐怖心も完全に解消される。
- 麻酔の効果が強力で、広範囲の手術が可能になる。
- 麻酔の影響で、筋肉が弛緩し、術者が手術しやすくなる。
一方で、全身麻酔のデメリットは、以下のようなものがあります。
- 麻酔から覚めるのに時間がかかる。
- 麻酔後に眠気や倦怠感、吐き気などの副作用が出ることがある。
- 麻酔の影響で、呼吸や循環などの生体機能が低下することがある。
- 麻酔医の立ち会いや人工呼吸器などの設備が必要で、費用も高い。
- 麻酔のアレルギー反応や合併症が起こる可能性がある。
オールオン4の手術では、全身麻酔を希望する方もいらっしゃいます。全身麻酔は、局所麻酔や静脈麻酔よりも強力な麻酔効果がありますが、それに伴ってリスクや費用も高くなります。また、全身麻酔では、意識がないために噛み合わせの確認や術者とのコミュニケーションができません。そのため、オールオン4の手術には不向きな麻酔と言えます。オールオン4の手術を受ける際には、麻酔の方法について、麻酔医や歯科医とよく相談することが大切です。
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